多文化交流フェスティバル in TOKYO 2018の報告

 2018年9月24日(月・祝)、四谷区民ホール (東京都新宿区)において「多文化交流フェスティバル in TOKYO 2018~はじめよう!国際協力 つなげよう!世界の絆~」が開催されました。4回目を迎えた今年は7団体の協力ならびに17カ国の大使館の後援をいただき、盛大に行うことができました。当日は約50か国より600人(うち外国人は260人)のかたがたが会場に足を運んでくださり、国際色豊かなイベントとなりました。

 「多文化共生社会実現に向けて!」をモットーとした今年のフェスティバルは理想の多文化共生社会のイメージを参加者が考えて、その実現のために何ができるかを共有する場となりました。そのモットーを中心に、さまざまな企画が行われました。

 オープニング・セレモニーに先立って水野達夫実行委員長(元ネパール大使)は挨拶の中で朝鮮半島の問題が米朝首脳会談によって進展したことに触れながら「今回行われるプログラムのすべてが、よりー層の世界平和と相互理解を願うものです」とフェスティバルの意義を説明しました。

 また松田幸士副実行委員長(YSP-Japan会長)は「本日の出会いや交流を通して、多文化共生社会実現と東京オリンピック成功に向けて、さまざまな交流活動、プロジェクトが皆様一人一人から始まることを願っております」と挨拶をしました。

 祝辞ではインドネシア大使館公使であられるM・アバス・リドワン氏がステージに立たれ、多文化交流フェスティバル in TOKYO実行委員会が長年、インドネシア植林への支援を続けてきたことに感謝の意を述べられながら、来場者に「ぜひ世界のさまざまな場所を訪れてみてください。その時はじめて、多様な地球であることの価値がわかると思います」と語ってくれました。

 当フェスティバルは2つのパートから構成されました。 一つ目は「多文化ステージ」です。ここでは7カ国を代表する伝統的なダンスや歌をはじめ、ストリート・パフォーマンスなどが披露されました。ワールド・クイズのコーナーでは4カ国のかたがたが登壇し、自国についての〇×クイズを行いました。勝者には素敵なプレゼントが送られました。

 「多文化共生トーク」ではスペシャルゲストとしてサンマリノ大使館特命全権大使であり、駐日大使全体の代表である駐日外交団長も務めているマンリオ・カデロ閣下とイスラム評論家のフユマン・ムガールさんが登壇され、良き日本の姿をテーマに対談していただきました。長年、日本に滞在する中で感じた日本の美について語ってくださいました。

 また「多文化青年スピーチ」も観客を魅了しました。大学生と社会人の二人の青年がステージに立ち、彼女たち自身が実際に行っている活動紹介とともに多文化共生社会の実現に向けての提言を行いました。

 会場に感動の渦を巻き起こしたのは「Good Family紹介」です。国際カップルの家庭は国境や文化、宗教を越えて一つとなっていく世界平和のモデルとなる家庭です。今回は実行委員会で選出した2組の国際カップルの家庭に登壇していただきました。一組目の家庭は日本とタイの家庭です。母と子が登壇し、華麗な伝統あるタイ舞踊を踊ってくれました。二組目は日本と韓国の家庭です。子供が自分の家庭について紹介し、国際カップルの家庭の素晴らしさを伝えてくれました。その後、水野実行委員長より「Good Family賞」が手渡されました。来場者に家族の素晴らしさを改めて伝えてくれる時間となりました。

 フェスティバルの終盤には参加者企画の結果発表を行いました。今回、来場者はスマートフォンを使って、「理想の多文化共生社会のイメージを一言で言うと?」という質問の答えを投票することができました。さまざまな意見がある中、もっとも多かった意見は「家族」という言葉でした。

 最後は多文化交流フェスティバル in TOKYOのオリジナルテーマソング「Because of Love」が歌われました。パフォーマーや来場者が舞台に上がり、手をつなぎ合いながら歌う感動的なフィナーレでした。

 二つ目は「Small Worldひろば」です。エキシビションのコーナーでは大使館やNPO団体、在留外国人のグループを含む16団体が各国の紹介や団体紹介、物品販売を行いました。ファミリーコーナーでは子どもたちが外国の遊びやハロウィングッズを作成しました。スモールステージではストリート・パフォーマンスを皮切りに、日本―タイ家庭の子どもたちが華麗なタイの伝統舞踊を披露したり、日本―フィリピン家庭の親子でのギターと歌のパフォーマンスをしたりと会場を盛り上げてくれました。

 また「Small Worldひろば」で行われた「あいさつスタンプラリー」はこのフェスティバルにおいて大変好評でした。来場した外国人には自国の国旗シールが手渡され、来場者は出会う人にその国のあいさつをすると国旗のステッカーがもらえます。簡単に世界各国の人々と交流できるということで、大人から子供まで、年齢に関係なくスタンプラリーを楽しんでいました。 参加者の一人は 「多くの外国人が一か所に集うこのイベントを通して、世界にはまだまだ知らないことが多いことに気づき、視野がとても広がりました」と話していました。

 2020年には東京オリンピックがあり、政府は4000万人の外国人観光客を迎えていく方針を打ち出しています。一方、日本国内にはまだ外国人に対して、多くの壁があることも事実です。そのような社会的背景の中で、日本人がグローバルな心で温かく外国人を迎え、そして家族のように和をなしていく社会を作っていくための機会として、多文化共生社会実現のためのきっかけ作りができるフェスティバルになりました。
来場してくれた皆様とご協力いただいた団体の皆様に感謝を申し上げます。また来年も多文化交流フェスティバル in TOKYO でお会いできますことをお待ちしています。

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